清国のクーデターに様々な人の運命が翻弄され、その渦中に立たされたチュンルの台詞が非常に印象的でした。「昔、占い師のおばあさんがいってくれたことは実は嘘とわかっても、貧しい自分に夢を与えてくれただけでも有り難かったから、ひたすら頑張ってきたのだ」と…。そして片や出世はしたが、追われる立場になってしまったウェンシウも深く後悔し、自分の中に敵はいたのだと気付きます。「天は自分たちに政治家としての使命を与えた。なすべきことは施しではなく、民衆とともに悲しみ、苦しむことなのだ」と。壮大なドラマの随所に人々の苦悩や気付きが隠されていました。西太后やその取り巻く複数な登場人物(呼び名が箇所によって違ったりする)になかなか容易には読み進めませんでしたが、スケールの大きな長編でした。



Posted by naopon  at 18:48Comments(0)

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