所謂武士道とは、儒教思想が根にあるが、その中でも一流派である「陽明学」の教えが礎になっているというものです。江戸時代から、日本人の正しき心として武士のみならず、民たちも人生の指針としてきたのです。例えば、身分が高ければ何をしても下の者は服従せねばならないという理不尽なことには屈しない心とか、正しいと思うことを貫くために怒りを持って闘うなどの姿勢です。こういう人の純粋な心こそが絶対的な正しさを持つという、大宇宙の真理を「心即理」というキーワードで示されます。また、人は本質として良知を備えたものであり、努力いかんで「格物致知」を手に入れられるとあります。世の中に晒されているうちに忘れそうになる昔からの道徳感、改めて大切なのだと気付かされます。一まとめには表せませんが、なかなか理想的に生きるのは困難です。いくつになっても。中身が濃すぎて、もう一度読む必要がありそうです。



Posted by naopon  at 17:13Comments(0)

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